●イベント情報(98.8)

ケルティック・パーティ(5/23)大ブレイク!

合い言葉は“ケーリー!”160人以上が参加。

 各家庭のキッチンや大きな納屋、あるいはパブ兼雑貨屋のようなコミュニティ・スペースに人々が集い、語らい、酒を飲み、歌い、踊るといった集まりをアイルランドやスコットランドでは“ケーリー”と呼んでいる。
 5月23日(土)フロム蔵王アイランドにおいて、その“ケーリー”が行われた。当初見込んでいた100名の動員をはるかに超え、宮城県内在住の外国語指導助手の外国人およそ80人を含む160数名が参加し、異常に盛り上がりをみせた。
 バグ・パイプの演奏あり、日本の“太鼓”あり、スコットランドのフォーク・ソングあり、ジャズあり、アイリッシュ・ダンス、それに東京から来てくれた“パディ&ブリジット”(守安夫婦)の演奏あり、さらにはアイリッシュ料理ありと、本当に盛り沢山の内容だった。
 今回の企画は、スコットランド人のクレアとグラハム、それにテッドといった面々が昨年から温めていたもので、新緑がきれいな5月を待って開催の運びとなった。外国人のチャリティ(地雷撲滅ダイアナ基金)に対する考え方や、シビアな金銭感覚など文化の違いやエネルギッシュな外国人の一端を垣間見る思いだった。最初は、飲み食いしながらアイリッシュ音楽を聞いて楽しむくらいに考えていたのだが、予想外の熱気に唖然としてしまう結果となった。10月24日(日)には、再び守安夫婦に来ていただき、今度は演奏をじっくりと聴きながら、アイルランドの最新情報(7月〜9月までアイルランドに滞在)なども聞けるといった夕べを企画している。
 秋の夜、テントでも張りながらしんみりとした夜を過ごしたい方は是非ご参加を。



フロム蔵王‘98 アート・フェスティバル

7月19日(日)、20日(海の日)映画、舞踏、落語
7月18日(土)〜26日(日)アート・フェスティバル
フロム蔵王、シネマ旅団、南斗六星、春風亭勢朝の落語を聴く会、
美術展プロジェクトの共催

 今までは、「アート・フロム蔵王」として、野外美術展だけが開催されていたが、今年からトータル的な「アート・フェスティバル」をという試みで、美術展の他に映画、舞踏、落語が加わっての開催となった。18日には、アート参加者が作品を展示しはじめ徐々に形が作られていった。19日は、オープニング・イベントとして、青森の福士正一の舞踏が披露された。牧場内のロケーションをうまく取り入れたすばらしい舞踏だった。
舞踏:福士正一
音楽:快晴楽団
 オープニング・パーティでは、スタッフ手作りの無国籍料理がならび、なごやかな雰囲気に包まれた。もう一つの目玉は、無声映画。「チャップリン」と「鞍馬天狗」の2本が弁士の熱演とともに上映された。外ではフリーマーケットや飲食コーナーもあり、少ないフリー来場者の分、身内の利用者が売り上げに貢献していたようだ。
なつかしき無声映画『鞍馬天狗』
弁 士:清川豊声
三味線:岡崎秀明
 20日は映画に続いて、春風亭勢朝師匠の落語が披露された。地元からの来客もあり、次々と飛び出す小話に、場内笑いに包まれた。なかなか梅雨が明けない7月であったが、19日、20日は、晴天にも恵まれ、26日には、アート関係を中心にエンディング・パーティで無事、開催の幕を閉じた。
落語:春風亭勢朝