●フロム蔵王アイランドの
     ゆかいな仲間たち(3)

アイランドの仲間たちの近況をご紹介。

「山羊と羊」
 どちらも似たようなもんだろうと思うと、これが大間違い。両目が顔の端ギリギリのところにあり、頭がほとんどそのままあごになっていて、下あごに歯があるだけで上あごは歯ぐきだけ、というのは同じなんだけど、ずいぶん違ったところがある。羊は寂しがりやで、外の見えない所に山羊をつないでひとりぼっちにしておくと、「メー、メー」とよく鳴く。可愛らしい「メー」じゃなくて、テナーのオペラ歌手がフォルテで歌う「メー!」なのだ。一方、山羊は普通口をつむったまま「ムー」と鳴く。もっと聞いてもらいたいときは、途中で口があいて「ムーメー」となる。食べ物(草)の好みも少し違うけれど、食べ方は全然違う。羊はガツガツむさぼり食い、山羊は味わい味わいムシャムシャ食べる。最近私は、味のある山羊の方が好きになってきてしまった。

「鴨とアヒル」
 アヒルは「ガー、ガー」うるさく鳴く。「腹減った」「オスがのっかってきた」「おじさん(僕のこと)が怒ってる〜」「もっと早起きしろ」。フランス鴨はほとんど鳴かない。でも時々向かい合って口をパクパクさせているのは、きっと人間に聞こえない声で、人に聞かれたくない話をしているのだろう。

「にわとり」
 ほんとうに活発で、一日中牧場をあちこち(といっても半径70m)歩きまわり、つつきまわり、色んな声でおしゃべりし、鴨のエサをちょうだいし、スキをみせると事務所に侵入して白菜の青いところだけを食いちぎり、時の声をあげ、やたら交尾して、そこいら中に糞をしていく。そんな彼らをうらやましく思う私であった。